こんにちは!教えてスーパーナースのブログ担当看護師です。
病院やクリニックなどの現場ではない働き方も気になる!そう感じている看護師さんも多いのではないでしょうか?
今回は、そんな臨床の現場以外で、看護師さんが活躍している職場コールセンターについて詳しくまとめてみました。
コールセンターのお仕事は、体力的にも負担が少なく時給も比較的高めなところが多いため 今、注目されています。
コールセンターのお仕事が気になる!そんな方はぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
1 コールセンターでの看護師の役割・お仕事内容とは?
コールセンターと一口いっても、看護師さんが活躍しているコールセンターは多岐に渡ります。大まかに分類すると以下の通りです。
① 新型コロナウィルス関連・新型コロナワクチンの副反応
(自宅療養者のフォローアップや健康観察、受診相談、新型コロナワクチン接種後の副反応の症状に対する相談など)
② 製薬会社の患者サポート
(皮下注射などの接種方法や、薬の内服方法、副作用等に関する窓口)
③ 保険会社などのメディカルサービス・健康相談、育児相談
(夜間・休日の受診の相談や お子さんが洗剤を飲んでしまったなどの応急処置について、育児相談全般、健保組合やヘルスケアサービスの会員の健康相談など)
④ 医療機器メーカーでのデバイスの使用方法や、トラブル時の問合せ窓口
(医療機関からのお問い合わせ、デバイスや機器の故障などのトラブル対応や使用方法についてのアドバイスなど)
このように、ひと口にコールセンターといっても種類も多く業務内容もさまざまです。
仕事内容として共通しているのは、まずはご相談者様のお話や訴えを伺い相談内容や、お悩みを確認しオペーレーターである看護師が正しく理解し汲み取ること。
その上で解決をすることができるように会話の中で導く必要があります。
基本的には、看護師としての臨床経験が必須となるコールセンターがほとんど。
それは実際の医療現場での知識や、看護師としての経験があるからこそ的確な対応ができると考えられているからです。
どのコールセンターもしっかりと研修があり、マニュアル・トークスクリプトも準備されています。
しかしながら想定外のご相談も少なくはないため冷静に、臨機応変に対応する力も求められます。
また医療機器メーカーのコールセンターの場合は、臨床現場の医師や看護師、臨床工学技士からの問合せや相談も!
病院などの医療現場での経験が生きてきますよね。
2 コールセンターで働くメリット・デメリット
それでは、コールセンターで働くメリット・デメリットとはどんなものがあるのでしょうか?
まずはメリットを挙げてみました。
メリット
① ビジネスマナーが身につく
② 体力的に負担が少ない
③ 髪型が自由、ネイルができること
④ 比較的残業が少ない
⑤ 副業としても最適
やはり基本は、オフィスワークになるので体力的には病院勤務よりもかなり負担は軽減すると考えられます。
また残業も少ない職場が多いので副業にも最適ですよね。
また勤務先により違ってくるのですがネイルはOKの職場がほとんどですし、ヘアカラーについても特に規定がないところが多いのでオシャレが好きな方には嬉しいポイント。
さらに、会社勤めとなることもコールセンターのお仕事では多いためビジネスマナーを身につけることもできます。
そんなメリットがたくさんのコールセンターのお仕事ですが、逆にデメリットはどんなことがあるでしょうか?
デメリット
① 臨床的なスキルは落ちてしまう可能性が高い
② 看護師としての経験年数としてはカウントしてもらえないことも
やはり採血や、血管確保など臨床の現場で必要なスキルは経験する機会はなくなってしまいます。
ですので転職をしようとする際には看護師としての経験年数としては加算されずブランクとして見られることも。
いずれは、病院などの臨床の現場に戻りたいのであれば考慮しておいた方がいいかもしれません。
3 コールセンターの時給やお給料とは?
他の看護師さんのお仕事と比較すると、時給が高めのところが多いようです。
特に製薬会社や医療機器メーカーは一般的に給与水準も高いため、高給与をいただけるところも!
また24時間稼働のコールセンターであれば、準夜勤務、夜勤をすることでより収入アップが望めます。
4 コールセンターで働く看護師として向いている人・必要なスキルとは?
それでは、コールセンターで働く看護師として向いている人はどんな人でしょう?
まずは人と話すのが好きな方です。
基本的に電話での業務がメインですので、人と話すことやコミュニケーションに苦手意識があると
お仕事自体が難しいと思います。
また電話というのは、声だけのコミュニケーションになるため対面でのコミュニケーションよりも、
声のトーンや言葉遣いなどをより工夫する必要があるため難易度は少し高くなると考えられます。
特に企業のコールセンターで働く場合は、正しく敬語が使えることなどビジネスマナーが必要となってくるので
コールセンター経験がなくても向上心があり、新しいスキルや知識を身につけたいという人にはおすすめです。
またメディカルサービスや健康相談のコールセンターの場合は、
「手を切って出血が止まらない!」や
「子どもが高熱をだしてグッタリしている」
など緊急を要する相談もあるため電話口で慌てず冷静に対処する必要があります。
冷静に、ご相談者様に寄り添うことができることも必要なスキルと考えられます。
小児の健康相談や、育児相談のコールセンターでは小児科や保育所での勤務経験がある方、
子育ての経験がある方には向いているといえるでしょう。
身近にコールセンターで働く看護師さんがいなくて、コールセンターで働く看護師のイメージがつきづらい。そんな方も多いのではないでしょうか?
最後までお読みになっていただいて、少しはコールセンターで働く看護師さんがイメージできていたら嬉しいです。
アメリカではすでに、病院を受診する前にコールセンターで看護師などの医療職者の健康相談や患者サポートは一般的になっているとのこと。
日本もそうなる日が、遠くない未来にやってきそうですね。
これから看護師さんのコールセンターでの求人も、どんどん増えてきそうな予感です。
患者さんとお話しすることが好きな方、コミュニケーションが得意な方にはぜひトライしてみて欲しいお仕事です。