-
白衣たまこ
25歳 3年目ナース
一生懸命だが抜けている
アイドルの推し活に精を出す。 -
那須虎児(なすとらじ)
鶏子の弟。新人ナース。
わけあって遠回りしてこの道に。 -
イトウジロウ
75歳
ちょっとおとぼけの
愛されキャラの患者さん パンダ耳 -
サトウタロウ
85歳
まじめな気質の患者さん
待つのが苦手 ふわふわヘア
多重課題の優先順位
医療監修/赤坂山王クリニック 院長 医学博士 梅田悦生
マンガ/ほりたみわ
(敬称略)
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。
NGポイント
多重課題とは看護師が日常の業務において、同時に遂行を求められる2つ以上の事柄のこと。
多くの看護師は、ナースコールなど予定外のことが重なる【多重課題】に直面します。
多重課題の優先順位が難しい事例
Aさんからトイレ歩行介助のリクエストがあった。Aさんの準備をしていたら、同室のBさんから「トイレにいきたい」と言われた。順番にAさんから介助しようと思い、Bさんに待ってもらうように伝えた。
しかし、Bさんには認知症があり、看護師が言ったことが理解できなかった。そのため、ベッド柵を乗り越えてトイレに行こうとして、転倒してしまった。
多重課題の場面での選択のポイント
虎児の視点に欠けていたのは、イトウさんの「安全の視点」です。イトウさんが”ひとりで動いてしまうかもしれない“という予測が不足していました。
例えば、サトウさんの点滴の開始が、動かせない時間で予定されていたとしましょう。その場合、イトウさんの状況を確認しながら他のスタッフに協力を要請するのも手です。
近くに他のスタッフがいない、またその場を離れられないときには、ナースコールを利用して協力をもとめましょう。
まとめ
看護師として対象者の対応をしていると、「多重課題の優先順位を迷う」という場面は、日常茶飯事ですね。
どの選択がベターであったのか、迷うことも多いです。その場面を振り返り、他の看護師と話合ってみるのも良いでしょう。「患者の安全」を最優先に考えたとき、どんな選択ができるか。業務改善もふくめた工夫点が、見えてくるかもしれません。