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vol.31『シリンジポンプで安全に薬剤投与するために』
登場人物
  • 医療ゆかり

    25歳 4年目看護師
    たまこのプリセプター
    ワインがすき

  • タカハシハル

    56歳 検査入院中
    穏やかだがナイーブな一面も
    甘いものがすき

  • 那須鶏子

    12年目のベテランナース
    何でもこなすオールラウンダー

シリンジポンプで安全に薬剤投与するために

シリンジポンプって何?

シリンジポンプは輸液ポンプの一種です。
より微量で正確な与薬が必要な場合に使用します。

NGポイント

  • 薬液を早送りする前に、複数台あるシリンジポンプの薬剤名を確認しなかった
  • 指差し呼称による6Rの確認を怠った

シリンジポンプ使用事故の事例

  • シリンジポンプを2台使用していた。 (薬液Aと薬液B)
    薬液Aの流量を変更するとき、シリンジの薬剤名を確認せず、薬液Bのシリンジポンプを操作した。
    患者の心拍数、血圧が上昇したためポンプを取り違えたことに気付いた。
  • 流量を設定するときは、投与開始前にダブルチェックするルールであったが、手が空いている看護師が見つけられず省いた。
    小数点の位置を間違えて10倍の量を設定し、投与を開始した。

シリンジポンプ使用時のポイント

  • シリンジポンプで投与中の薬剤を早送りしたり、変更する際には、指示を確認し指差し呼称による6R確認を徹底する
    (正しい薬、正しい患者、正しい容量、正しい用法、正しい投与時間、正しい目的)
  • 投与開始時の設定、指示変更時の設定はどちらも複数名でダブルチェックを徹底する
  • ひとりの患者に複数台使用する場合、取り違い防止のために薬剤表示・ルート整理は厳重に行う
  • 与薬開始後、早い段階で(約15分を目安)再びベッドサイドへ行き、薬剤が確実に指示通り投与されているか確認する
  • シリンジに投与予定量の目安を書きこむ。実際の投与量との違いが明確になり早期発見につながる

まとめ

シリンジポンプは少量でも影響が大きい薬剤を使用することもあるため、確認を怠ると重大な事故につながります。

どんな人でも必ずエラーを起こします。

そういった認識のもと、複数名でチェックするなどの手順を省略しないよう、落ち着いて使用することが何より重要です。

医療監修/赤坂山王クリニック 院長 医学博士 梅田悦生
マンガ/ほりたみわ
(敬称略)

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スーパーナース編集部

スーパーナース編集部

看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。

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