看護師さんの転職に対する悩みとは?後悔しない転職方法のポイントもご紹介!
看護師の方が転職を考えるも「今、転職する方が良いのか」「もうすこし我慢して仕事を続けるべきなのか」など、転職することに対して悩む方が多くいらっしゃいます。
なかには「転職活動が上手くいかない」「前の職場の方がよかった」など転職活動中や転職後に悩む方もいます。
そこでこの記事では少しでもあなたの悩みが解決に近づくため、過去転職した人の転職体験談をもとに、転職を考えるときに生まれる悩みや、転職活動中、また転職に失敗した後悔からの悩みと解決方法についてご紹介します。
1.辞めるべき?続けるべき?転職のきっかけとタイミング
看護師は、医療行為のスキルを磨きながら患者さんとの交流を通して命の大切さを意識できる、やりがいの大きい仕事です。
しかしやりがいを感じながらでも、さまざまな場面で退職を考えることが少なからずあるのではないでしょうか。
例えば、新人看護師では理想と現実の違いからリアリティショックを受けたとき、中堅看護師やベテラン看護師では、給与面や人間関係、勤務形態に不満がたまっているときが挙げられます。
先輩看護師さんはそんなときどのように対処したのでしょうか。
経験談を交えながらその解決策をご紹介します。
給与・賞与など金銭面での不満
看護師はしっかりお給料の出る仕事といわれます。
しかし、実際に多くの残業や夜勤をこなして、手当て込みのお給料をもらった場合です。
残業や夜勤を減らすと、思っていた以上に給与がないことも職場によってはあります。
- Y・Nさん 20代後半
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自分の受け持ち患者の業務以外に、若手のフォローもしつつ、委員会や係の仕事など実務以外の仕事もたくさん。
毎日がサービス残業の連続なのに、給料は業務量に比べてとても安い。
だからといってボーナスが高いわけでもない。「なんで私はこんなところで働いているんだろう。いつからボランティア活動になったのだろう。」と思うようになり転職を決意。
退職の意向を伝えると業務量が今より少ない部署へ異動を勧められ、思いとどまるように説得を受けました。でも業務量が減っても給料が増えるわけでもなく・・・給料面での不満が拭いきれず、強い意志で退職を伝え続けました。
金銭面の理由からすぐに次の勤務先を決めたかったので、並行して転職活動もしました。
無事に予定通り転職することができ、新しい職場では診療科も変わりましたが、日々勉強になり満足しています。
また業務上の課題をみんなで積極的に改善していこうとする雰囲気がある職場なので、感じた課題点も口に出しやすく、愚痴っぽくならずに働くことができています。自分たちで良くしていこうという前向きな気持ちでいることができることが何よりも嬉しいです。
経験年数が上がるごとに業務範囲が増え、結果的に過酷な労働環境になってしまうケースがあります。
時間外労働も手当がきちんとつかないサービス残業という状態が続くと、業務内容も熟知している慣れた環境とはいえ精神的な負担や不満が蓄積していってしまうこともあるでしょう。
そんな時には以下の3点をまず検討してみましょう。
01異動を相談する
その職場にとどまり、業務改善の提案をすることや、残業が少ない部署へ異動を相談してみるのもひとつの手段です。
02転職を考える
しかしY・Nさんの例のように、給与面の改善という根本的な解決につながらないケースは多くあります。
そんな時、思いきって転職を視野に入れることも打開策となります。
そうは言っても、Y・Nさんのように、前職の退職から期間を空けず転職を希望される場合「働きながら転職活動するのなんて体力的にも精神的にも難しいよ・・・」ということがほとんど。
03転職エージェントに相談する
そんな時には人材エージェントを頼ってみてください。
忙しいあなたの代わりに希望の条件に沿う情報を集めてもらえます。
現状をヒアリングしてもらい求人紹介やアドバイスをしてくれます。
客観的な視点からどのような職場がいいのか冷静に判断しやすくなリます。
不規則な生活が続き体力の限界、心のゆとりがない
看護師として病棟に勤めると夜勤や交代勤務が避けられないことが多くなります。
そのため生活も不規則になるため疲労が溜り体力の限界、精神的苦痛による心のゆとりをなくしてしまいます。
- H・Yさん 30代前半
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もともと朝方人間のロングスリーパー。
夜勤がからだに合わないことは自覚していましたが、年齢を重ねるごとに体力的も精神的にも限界を感じるように。
夜勤明けはナースコールや心電図モニター、輸液ポンプの音が頭で鳴り止まず、疲れているのに寝つくことができないというときも出てくるようになりました。
夜勤免除の制度もありましたが、人手の少ない病棟でそんなことを申請するのも気まずい。
それにただでさえ安い給料が夜勤手当がなくなったら生活も不安です。8年いた病院を退職するのは不安でしたが、思いきって日勤のみの業界を探し始めました。
給料もあまり下げたくなかったのと以前からの興味もあり、企業系に転職。
病院とは違うことも多く戸惑いもありますが、何より夜間起きて集中し続けなくていい、という安心感が思ったよりも大きい。体力的にも精神的にも健康になっているように感じます。
「夜勤」は病棟で勤務する以上、したくなくてもせざるを得ない勤務形態です。
夜勤によって身体的に負担を感じる方も多いですが、逆に「夜勤手当がないと稼げない」という方もいます。
まずは今の状況で、どう夜勤を続けていけばよいか考えてみましょう。
そして自分の生活で変えられることがないか考えてみましょう。
01睡眠の質をあげる
まずは寝室を眠りやすい環境に作り上げるのは必須です。
ただし早く眠りたい気持ちだけが焦ってしまわないように心がけるのもポイントになります。
勤務は終わったのです。そこからは自分がリラックスできる準備をすると良いです。
遮光カーテンやスマホの呼び出し音OFFなど、眠りを妨げる外的要因をとりのぞきましょう。
そのうえで、Hさんのように頭の中から病棟でよく聞こえるアラームなどの音が頭から消えてくれないときは、リラックスすることが必要になります。
シャワーだけでなくゆっくり湯舟につかったり、アロマなんかも有効です。
あるいは仕事が終わって同僚とおしゃべりしてから帰るのもいいかもしれません。
そしてたくさん眠らなくてもいいのです。
質のいい睡眠を短時間とるようにしましょう。
夜も眠れる時間に起きた方が、生活リズムも乱れないですみますね。
次は、労働環境をできるだけととのえるためにできることです。
02労働環境の改善
休憩や仮眠の時間を業務改善の提案ができるといいですね。
それが難しいときには勤務形態を変えてみるのも手です。
同じ夜勤とはいえ、二交代と三交代では働き方が大きく変わります。
どちらにもメリット・デメリットがあるので一概には言えませんが、例えば二交代のシフトは過酷でも三交代の働き方は合っていると感じるということもあるでしょう。
これは同じ病院のなかで異動によって変えることができる場合と、転職しないと試すことができない場合があります。
どちらの場合でも、もう体調を崩してしまっているときや精神面で余裕がない場合にはとにかく夜勤の数を減らしてもらったり、無理せずシフト調整をお願いしてみることも考えないとなりません。
相談すること自体が負担になるかもしれません。
しかし放っておいても悪い方向に進むばかりですので、腹を決めて正直に相談しましょう。
夜勤は辛いけど、給与のジレンマがある方は多いと思います。
そんな時は情報だけ集めてみるというのも良いかもしれません。
思わぬところに解決の糸口があったりもします。
世の中には自分が知らない日勤だけのお仕事がたくさんあります。
転職エージェントにぜひあなたの「希望」を、心配している「給与面」についても伝えてみてください。
これ以上体力的精神的に負担にならず、希望に沿った求人があるか情報収集することができます。
「転職する」と決めてからでなくても、情報だけ集めてみるのがオススメです。
「こんな選択肢もあったんだ!」と嬉しい発見があるかもしれません。
3.労働環境に不満がある(責任の重さ、スキルアップ/キャリアアップが難しい、人手不足)
看護師として専門的な知識や技能を身につけ、スキルアップ・キャリアアップしたいと考えている方も多いでしょう。
しかし実際には激務に振り回され、そのような機会がなかなか得られず不満を持ってしまうケースもあります。
- K・Kさん 20代後半
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総合病院に勤務し4年目。人も増えず、常に業務量がキャパオーバー状態。
ICUや救急医療に興味がありましたが、そのためにどのようなスキルアップをしていけばいいか情報収集する時間も心の余裕もありませんでした。
徐々に病棟内における責任も重くなってきた頃、スキルアップしていきたい気持ちも強くなり異動を決意。
師長に相談しましたが、すぐの異動は難しいと言われてしまい、転職することを決めました。現在はICUで勤務しながらキャリアアップを図っています。
自身での勉強も以前の職場より必要で慣れるまで大変でしたが、自分の目標に向かっているという気持ちで頑張ることができ、とても充実した毎日を送っています。今はここで一人前になることと、ICLS認定を取ることを目標としています。
看護師として一定の経験を積むと、スキルアップを考える方も少なくないでしょう。
スキルアップと一言でいってもその内容はさまざまですね。
さまざまな選択肢のなかで「何かスキルアップ・キャリアアップしたい!でも日々の業務でへとへとでちゃんと考えられない…」という方も多いのではないでしょうか。
Kさんもそのひとりですね。
人手不足により業務量の調整がなかなかできないと、忙しさに負けそうになります。
しかしその忙しさがKさんのように動く動機にもなり得るのです。
使い古された言葉ですが、今の時期は今しかありません。
今が動き出す好機かもしれません。
後から後悔しないように考えましょう。
01動機
自分が今どういったことに興味があるのか、スキル・キャリアアップしていきたいと思っているのかぜひ考えてみてください。
目標が決まったら、そのスキル・キャリアアップにはどんな手段が必要なのか調べてみましょう。
02資格の取得
資格では、民間の資格の他に、認定看護師(CN:2026年に教育終了)、専門看護師(CNS) 、診療看護師(NP)などがあります。
01やるべきことの整理
- 資格を取得すればよい
- セミナーに参加すればよい
- 異動ができればよい
- 役職昇進が必要
- 転職しないと難しい
- 休職しないと難しい
など徐々に道筋が明確になっていくでしょう。
職員のスキル・キャリアアップを応援する制度を整えている病院や企業もありますので調べてみましょう。
転職を選択される場合には多忙であるならなおさら転職エージェントを活用しましょう。
時間を有効活用しながら希望の転職先を探すお手伝いができます。
4.人間関係職場に馴染めない
看護師のお悩みで意外に多いのが「人間関係の問題」です。
医療の現場では一刻一秒を争う状況が生まれたり、世代が違う沢山の人たちが同じ職場で仕事をしていたりするものです。
ピリピリする場面や気が合わない人と顔を合わせなければならない機会も多くなります。
そこで「環境を変えたい」と、転職を考えるケースは少なくありません。
- O・Kさん 30代後半
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とにかく馬が合わない先輩がいます。
目をつけられちゃったのか、申し送り、カンファレンスでいちいち揚げ足をとられるように…。
正直、この年代になってまで先輩関係で悩むとは思いませんでしたが、無視もできないし徐々に苦痛になりました。以前から、医師とのチーム医療の連携にも納得がいっていなかったので(コミュニケーションがうまくいかず現場の看護師にしわ寄せがきている)思いきって新しい職場探しを始めました。
今までずっと同じ病院にいたので、休日に単発のバイトにもトライし視野を広げました。
そのなかの保健所での健康診断のお仕事が楽しかったので、思いきって飛びこむことにしました。新たな分野でしたが、何とか契約社員として就職することができました!
看護師の活躍する場は病院だけじゃなかったんだ、ということをこの年齢になって改めて感じています。
人間関係はどこの世界でも永遠のテーマですね。
看護師業界は男性の活躍も著しいですが、まだまだ女性の割合が多い職場でもあります。
命を預かる厳しい業務内容であることもあり、指導などのコミュニケーションも厳しいものになってしまうことも度々あるでしょう。
その積み重ねでフォローもなかなか行き届かずに疲弊してしまうことが多いようです。
人間関係が悪化すると「話しかけるのも怖い」という心情からコミュニケーション自体とりづらくなり、業務に支障をきたすことがあります。
情報伝達がうまくいかないことで、インシデントにもつながりやすく、それを報告することも阻まれる…という悪循環に陥ります。
どこかで気づいて対処しなければ、ストレスから心身ともに深刻な状況にもなりかねません。
01原因究明
まずは職場の人間関係が悪くなっている原因を見つけ出すことです。
先輩からのパワハラなのか、業務量が多くてギスギスしているのか、自分の言動で反感を買ってしまったのか……。それぞれに対して自分ができることを考えていきましょう。
職場環境を変える必要があるなら、業務改善や勤務体制などの改善意見を上司に出してチームで検討してもらうこともできます。もちろん相手への気遣いや印象をよくする努力は常に気をつけましょう。
ただ人間関係を改善するためにいろいろと手を尽くしたけれど、うまくいかないときには自分のせいではないとあきらめることも大切です。
改善しないようなら、職場を変えることもひとつの改善策です。
02異動を検討・相談する
異動を申し出てみるのはいかがでしょう。相手と少し距離を置くと状況が落ち着くこともあります。
すでに心身ともに強いストレスにさらされているようであれば、思い切って退職するのもいいでしょう。
Oさんのように、自分に合った職場は必ずあります。
転職先の雰囲気や働く環境が自分に合ったものであれば、人間関係によるストレスも少なく看護に専念できます。
今は自分が予想もできないところに、ベストな転職先がある可能性があります。
ぜひ転職エージェントに相談してみましょう。
さまざまな選択肢があることを知ることができるでしょう。
人間関係でお悩みであることもぜひ転職エージェントに相談してみてください。
希望をもって転職先を探してみましょう。
5.結婚、出産など将来が心配でこのまま続けるべきか
- T・Tさん 30代前半
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結婚を見据えて、業務量が多い病院を退職し、ママナースが多いというクリニックへ転職しました。
しかし、業務の幅が広く、看護業務以外の業務もこなす必要があります。自分のスキルを活かせる機会も減り、将来性への不安を感じるようになりました。
転職後すぐの妊娠となると、育休手当をもらえるよう働く期間を確保しなければならないことも知り、制度上の制限があることを後から身に染みて感じました。
また安易に業務量だけ考え転職するのではなく、結婚出産後に自分がどういった働き方をして、どんなスキルを保持していきたいかきちんと考える必要があったと後悔しました。しかしながらそこで出逢った同僚のママナースからそれぞれが経験した様々な転職情報が聞くことができました。
それを糧に今後の参考によく考えてみようと思っています。
看護師が資格を活かして長く働き続けるのに、課題となってくるのが結婚や出産との両立でしょう。
Tさんも悩んだ挙句に、結婚を見据えて転職しています。
しかしママナースが多い=Tさんの要望にあっている転職ではなかったようです。
01結婚と出産のタイミング
結婚を見据えての転職であればそのタイミングも重要となってきます。
結婚後に転職をしてもすぐ出産を考えているとなると育児休業の対象にならないこともあるので注意が必要です。
育児休業は、労働者の権利ですが、産休と違って例外があります。
とくに、入社1年未満の方の場合、育児休業取得の対象外になる可能性もあります。
転職先の「労使協定」を確認しましょう。そういった定めの記載があることがあります。
また仕事に慣れないうちに出産準備に入らないといけなくなるもの大変でしょう。
子どもは「授かりもの」と言いますが、計画した通りのタイミングではないことも想定し、早めに動いていきましょう。
02自分にとっての優先順位
またワークライフバランスを重視したいといっても、どんな業務内容であれば継続して働くことができるのか考えてみることも大事です。
ご自身の「今後得られるサポート状況」や「ご家族の思い」「給与面」「業務内容の希望」「業務量の希望」「業務形態(正社員orパートなどの非常勤)の希望」「今後のキャリア」など
総合的に整理し優先順位をつけていく必要があるでしょう。
十分に考えた後の転職であれば、Tさんのように転職後にミスマッチを感じる可能性を減らすことができます。
条件の整理や結婚や出産にまつわる制度やサポートの相談にも、転職エージェントの活用してみてください。
自身だと何がベストであるかわかならくなった時にも相談するとよいでしょう。
6.人が足りないので辞めづらい、辞めさせてもらえない
自分が辞めたら職場はどうなるのかと考えるほど人が足りていないとき、看護師さんが転職を迷うのは普通のことです。
そんなケースについてご紹介します。
- S・Rさん 40代前半
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とにかく慢性的なマンパワー不足。自分のことはいつも後回しで体調悪くても病院に行く時間も気力もない。
熱が出た、て休んだら他のメンバーに迷惑がかかっちゃう。
周りも自分と同じ状況のなかで頑張っているのをわかっているから、休みたいとも言えない。
そんな感じでだましだましやってきたけれど、他の病院で働く友人ナースから一言…「あんたがいなくなっても病棟は回るよ。それにあんたが身体壊しても病院は責任とってくんないよ」
これでもう転職しようと決意しました。
40歳を超えていたので、転職先の選択肢があるのか不安でしたが、エージェントに相談しさまざまなお仕事の紹介をうけました。
意外に選択肢があることにびっくり。それを知った時点で師長に退職希望を報告。
予想通りあの手この手で引き留めにあいましたが、先に転職の情報収集をしていたので揺れずに進めることができ無事に退職。ワークライフバランスを重視して訪問看護にチャレンジ。夜勤もなく、スキルの維持はできるし、地域密着型の看護に楽しさも見出しています。
何より体調が悪い時に、無理して働かなくていい環境に安堵です。
Sさんのように業務上あまりに人手が不足していると日々感じている場合、退職を考えていてもそれを伝えるのに苦労する場合があります。
しかし、この場合も計画的に転職活動を進め、就業規定に沿った日程で退職を伝えれば、本来仕事に支障は出ないはずです。
01しっかり計画する
上司にきちんとスケジュールを確認しながら退職の意思を伝え、円満に転職できるよう取り計らってみましょう。
またSさんのように同時に情報収集を行えると、より計画的に進めることができます。
人手不足でお悩み場合、多くの方が日々の業務で疲弊しきっています。
そんな時には Sさんのように転職エージェントを早いタイミングから上手に活用し、最少の時間で有意義な転職活動をすることをお勧めします。
3.転職活動中にかかえる悩みと解決方法とは?
1.そもそも転職すべきかどうかが分からない
いざ、転職することを決めても「不満はあるけれど、果たして今転職して良いものか判断しにくい」と思い、転職すべきかやめておくべきか……と、延々と悩んでしまっている看護師さんは多いものです。
ここから転職を迷ったときにぜひ実践してみていただきたいことをお伝えします。
01不満や困っていることを整理する
何が不満なのか、何に困っているか、心の中にあるものを一旦整理してみましょう。
心の中に漠然と不満を溜めるより、箇条書きでも良いので視覚化すると、整理ができるものです。
その不満はご自身の行動で解決できることなのか、はたまた給与などの条件面で、どうあがいても変えることができないものなのか、または変わるまでに時間がかかるものなのか。
ご自身の行動で解決できるものなのであれば、行動してみてから転職を考えるのも1つです。どうあがいても変えることのできない不満なのであれば、転職を考える良いタイミングなのかもしれません。
まずは情報収集してみることをオススメします。
02今の職場にいるメリットを考えてみる
転職をしても良いのか判断できない気持ちの裏側には、転職をしない=今の職場にいるメリットを少しばかり感じているからではないでしょうか。
時間外業務はとても多いけど人間関係はおおむね良好であったり、福利厚生が整っている、教育体制がしっかりしている、などメリットと思う部分はひとそれぞれです。
今ある不満と、今の職場のメリットと整理をしてみて、今の職場にいるメリットが全く感じられないのであれば、それは転職するタイミングと考えてみるのも良いと思います。
03ご自身がやりたいこと、興味があることはあるのか?
看護業界はご存知のとおり、求人がたくさんあります。なので、転職エージェントをみたときに目に付くお仕事はたくさんあると思います。
しかし、やりたいことがない状態や興味のない状態での転職は、転職先でも転職前と同様に不満が見つかったとたんにお仕事に対するモチベーションが下がってしまうかもしれません。
そうなると再び転職しようかな…と悩むことにもなる可能性が高くなります。
今まで経験したことや、聞いたことでやりたいことや興味があることはないか、いったん立ち止まって考えてみてはどうでしょう。
やりたいことが今の職場でできることなのであれば、そこで経験を積むのも良いでしょう。
もし、今の職場ではできないことなのであれば、思い切って転職をしてやりたいことにチャレンジしてみるのもおすすめです!
2.自分にどのような職場が合っているかイメージしにくい
01転職で解決したいことは何か
このお悩みの場合も、「転職してどのようなことを解決したいか」をリストに挙げることで、望んでいる職場像が具体的にイメージしやすくなります。
例えば夜勤をこなす体力に不安があるのなら、病棟のないクリニック、デイサービス、保育園などが転職先候補に挙がってきます。
またマルチタスクが不得意で、淡々と医療行為に集中したいなら献血センターや健診センターに。
一刻一秒を争うピリピリした現場がつらいのであれば回復期リハビリテーション病棟や慢性期、療養型の病院など……。
解決したいことが何なのか、できるだけ具体的に考えることで「行きたい職場」の想定もしやすくなるでしょう。
3.経歴、スキルが浅くても無事に転職することができるのか?
経歴やスキルが浅い、新卒1年未満での転職は不利になることがあることも事実です。
しかし、受け入れがある転職先がたくさんあるのもまた事実です。
01求められるのは即戦力
求人を出している転職先は、即戦力となる看護師や長く働くことのできる看護師を求めていることがほとんどです。
面接では学ぶ姿勢や、積極性や主体性、すぐに退職ししないかなどが見られています。
再び看護の道を志し、看護師を続ける理由が「資格がもったいないから」や「他の仕事より給与が良いから」などと言うのは良い印象を与えないので避けましょう。
そして、ご自身が経験を積むことのできる転職先(=経験が浅い状態を抜け出す)を探すこと、またその転職先は経歴の浅い看護師を受け入れたことがあるのかがポイントになります。
とはいっても、じゃあどうしたら良いの?となるかもしれません。
そういうときこそ数々の転職をサポートしている転職エージェントで相談がおすすめです。
過去に経験やスキルの浅い看護師を受け入れたことがある転職先の情報を聞くなどして、転職に関して気になることを相談してみてはいかがでしょうか。
4.人間関係で転職を希望したけど、転職先の人間関係が気になる
お仕事をしていると人間関係の悩みは尽きないものです。
人間関係に対する不満で転職を希望する方は多いです。
01人間関係について今一度整理を
実際に転職活動を始めたときに優先したいことを「人間関係が良いところ」と上げる方がいらっしゃいます。
そんな方は少し注意していただきたいことがあります。
あなたが思う人間関係の良さとはどういうものでしょうか?
勤務中のチームワークが良いこと?プライベートでも同僚と遊んだりするような関係?
それぞれ人間関係が良いと感じるのは観点が違いますので、まずそこを整理しましょう。
そして、「人間関係」を最優先にして、転職先で待遇面が今より劣っても問題ないでしょうか?
人間関係はとても良いけれど、残業がすごく増えても問題ないでしょうか?
人間関係は良くても、結局他のところで不満が出てきたらまた不満が募り、転職したくなるかもしれません。
それでは本末転倒ですよね。
あなたの優先したいことは本当に人間関係の良さだけで良いのか考えてみましょう。
また、転職先での人間関係が気になるとき、転職先に友人や知人がいないとわからないものです。
そんなときこそ転職エージェントを利用するのがおすすめです。
様々な転職のサポートをしているからこそ、病院とのパイプがあったり、実際にその転職先へ就職した看護師がいることで、内部についての情報を知ることができます。
気軽に相談してみてはいかがでしょうか?
5.希望する企業がない、理想の企業が見つからない
ご自身の希望するような企業がない、理想の企業が見つからない、そんなこともあるかと思います。
01自己分析の再確認
ご自身の希望がはっきりしていない、もしくはご自身が転職によって叶えたいことが明確になっていない場合など、どんな求人を見てもピンとこないことがあります。
そんなときは以下の3点を確認していただきたいと思います。
- 譲れない条件(雇用形態、職種など)
- 絶対ではないが理想とする条件
- なぜそれらの条件を大事にしたいのか?
いわゆる自己分析をしてみてください。そうしたらおのずと大事にしたいことや、転職によって叶えたいことが見えてきませんか?
そのうえでもう1度、求人を探してみてはいかがでしょう?
6.面接・書類選考で落ちてしまう
面接、書類選考で落ちてしまう場合に気を付けたいことをそれぞれでお伝えします。
01希望する転職先へ提出する書類は基本が守られた形で記入できていますか?
消えるボールペンでの記入や、修正ペンの使用はお控えください。
また証明写真のサイズの確認も忘れないようにしましょう。
02ご自身についてアピールができていますか?
自己PRや志望動機などの内容が薄い、具体例がない、などはないか確認しましょう。
希望する転職先の求める人物像にご自身があっているのか希望する転職先のHPの企業理念や採用情報などをチェックしてみましょう。
03前回落ちてしまったときの書類から見直しをしましたか?また面接の振り返りをしましたか?
落ちてしまうということは改善できるところがあるということです。
04どこをどう改善したらよいのかわからない
自分以外の誰かに読んでもらうことがおすすめです。
なかなか自分の書いた文章などは客観的にみることができないので、客観的な意見をもらって改善点を探ることも良いかもしれません。
3.転職後に後悔しないための転職活動
転職後に後悔したくないと強く思う方は多いと思います。
そんなあなたに向けた対処方法についてご紹介していきたいと思います。
転職後に出てくる後悔と悩み
01転職したすぐに辞めたい
転職したのにすぐ辞めたくなってしまう…あなたが辞めたい理由はなんでしょう?病院側の問題?ご自身の問題?なぜ辞めたいと思う気持ちが生まれたのか、一度しっかりご自身と向き合って考えてみましょう。
転職後すぐは慣れない人間関係に慣れない業務が続くので、ストレスが溜まってしまいがちです。それが引き金となって、辞めたいという衝動につながっていないでしょうか?
すぐ辞めてしまうのは、次回の転職時に不利になることもあります。場所によっては短期間で転職を繰り返している方は書類選考の時点で落とすというところもあるくらいです。
慣れない環境の中、日々奮闘されていることと思いますが、ご自身と向き合う時間も確保してみましょう。今まで述べてきたようにリスト化することで頭の中の整理ができたり、気持ちが落ち着くこともあります。ぜひ試してみてください。
ご自身でどうしようもできないところが引っ掛かり、辞めたい気持ちにつながっているのであれば、再度転職も視野に入れるのも1つです。
02職場のイメージと違う
いざ、入職してみるとご自身が描いていたイメージや、事前に聞いていた情報と現実がかけ離れていることもあるかと思います。
転職をする際は希望に満ち溢れていたのに、勤務してみるとあれ?なんか違う…となり、モチベーションが下がる要因となりますよね。
では、果たしてイメージの相違は今後あなたが勤務し続けていくにあたって、マイナスになることなのでしょうか?今は慣れない環境の中で働いていて、嫌なところがとても目に付いて、モチベーションが下がっているかもしれません。しかし見方を変えて、働きやすさや仕事のやりがいに変わることはないでしょうか?
どうしてもイメージと違い、働き続けていくことが難しいのであれば、転職の選択も良いでしょう。
次に転職先を探すときには今回の転職で感じたイメージの違いをクリアできるように、求人を探す条件をしっかりクリアにしていきましょう。
03配属先が全然違った
面接時に話していた配属先と違う、ということはあなたには全く非がないですよね。
そういった対応をする病院や企業は今後も言っていたことが違う、変わる可能性が非常に高いです。
早々に転職を考えても良いかもしれません。
しかし、配属された先で勤務することが苦痛でない場合は、一度働いてみるのも1つの手です。
思いもよらなかった新しいやりがいがその業務のなかに見えてくるかもしれません。
転職を失敗しないためのアドバイス
転職で失敗したくない!というのが皆さんのお気持ちかと思います。
1人で転職活動をしていると、なかなか良い求人が見つからなくて条件を妥協しないといけないような気持ちになることも少なくないでしょう。
できるだけ希望を叶えるために失敗は避けたいところですよね。
どうしても今いる環境が嫌になるとそこから脱したい気持ちが強くなり焦って行動をしてしまうものです。
目標や希望を見出すことができればそこへ向かって今ある環境も限られた時間と見ることができるようになります。
腐らないためにも準備や整理をしっかり行い新しい職場との出会いに備えておきましょう。
本当にそんな時間もないしこれを読んでも何から手を付けていいのかというほど混乱されているとき
改めて転職エージェントへ相談するのがおすすめです。
第三者が見出してくれる強味や特徴、適した転職先のピックアップまでいろいろな形でサポートしてくれます。
スーパーナースは創業28年以上で看護師に特化した人材紹介派遣会社です。
これまで多数の看護師さんと取引先とのマッチングの実績があります。看護師に特化している会社だからこその強みがあります。
ぜひ、スーパーナースへ一度ご相談してみてください。
ライティング・監修
株式会社スーパーナース 看護業務部 在籍看護師
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。