ご家族の都合や転勤などで引っ越しをする際、職場を変えなければならないことでお悩みの看護師さんも多いでしょう。
しかも、それがまったく知らない土地であったりすれば不安を感じることもきっとあるはず。
そこでこの記事では、引っ越し先での転職を考えている看護師が転職活動で押さえておきたいポイントについてご紹介します。
看護師は引っ越しをしても続けやすい!
医療は人の人生と決して切り離せないものであり、看護師という職業も時代が変わろうと衰退することはないでしょう。
そのため、どのような土地へ行くことになったとしても看護の求人がないということはほとんどありません。
また、看護師自体がつねに人手不足を指摘されがちな職業でもあり、全国各地でいつも数多くの求人数があるものです。
引っ越し先でも求人を見つけやすいため、転居による転職を強いられる場合であっても転居先で仕事を続けられる可能性が高いでしょう。
看護師が引っ越し先で転職する際のポイント:既婚者編
引っ越し先での転職を考えるケースはいくつかありますが、ここでは既婚の方がご家族の事情などでの転居にともなって転職する際のポイントについて、ご紹介します。
1.住宅費の補助があるか確認する
転居先で職場探しをする時は、住宅費の補助がつくかどうかも忘れずにチェックしましょう。
もしご家族の転勤などで転職する場合も、住宅費の補助や住宅手当の金額次第でご自身が入居契約をしたほうが良い場合があります。
2.お子様がいるなら、保育・教育に合わせて転職の条件を設定する
お子様がいる場合、保育園が近くにあって預けやすいか、学校へ通っているなら通学に支障のない立地であるかどうかなどは考える必要があります。
また、お子様の事情によって正職員として働き続けるか、パートやアルバイトに切り替えるかなども検討しましょう。
3.ご家族が転勤族なら、再び転居することも踏まえての転職活動を
ご家族の転勤で引っ越しをするなら、また転勤で引っ越す可能性も考慮しましょう。
2~3年単位で引っ越しが予定されているなら、同じ場所で長く働き続けることは難しいので月収が高めの派遣看護師などを検討することも一案です。
4.土地勘がまったくないなら、転職エージェントの利用もおすすめ
転居先の土地勘がまったくなく、どのように職場を探して良いかも分からなければ転職エージェントに職場探しを一任する方法もおすすめです。
転職エージェントの担当者は看護師転職のプロですから、住む場所や交通アクセスなどを考慮してできるだけ働きやすい職場を提案してもらえます。
看護師が引っ越し先で転職する際のポイント:単身者・独身者編
未婚で転居先での独り暮らしを予定している方や、事情があって単身で転居・転職する方もいるでしょう。
ここでは、独身・単身で転居をともなう転職を考えている方が押さえるポイントをご紹介します。
1.転居にともなう出費を減らせる職場を探す
単身での転居では、引っ越しにもお金がかかります。
看護師求人のなかには、転居費用を支給してくれる職場も稀にですがあるため、お金をかけたくない場合はそのような職場を検討するのも一案。
また、転居先によっては日常生活にかかるコストも変わります。
都市部は家賃や物価が高いため、地域手当や住宅手当がつく職場がおすすめでしょう。
独身の方や単身者を対象にした寮を設けている職場なら、生活コストの内訳で最も高くつく住居費を節約できます。
2.交通の便や環境を確かめておく
職場までの交通アクセスや周辺環境などを事前に確認し、不便や危険の少ない転職先を探しましょう。
なかでも、通勤時間や乗り換えなどについて詳細に確かめることは重要。
乗り換えが少なくても交通機関の本数が少なかったり、接続が良くなかったりすれば通勤時間がかかりますし、便利でも環境の良くない場所では不安です。
3.給与水準を確認し、基本給と照らし合わせてチェック
地域によって給与水準が異なるため、それに見合った基本給が設定されているか確かめておくことも職場選びのポイントです。
求人によっては、手当込みの給与を提示している場合もありますが「基本給」と「手当」を分けて考えることが重要。
特にボーナスは基本給ベースで算出されるので、基本給の額は年収を左右することにもなります。
4.地域の医療機関の特徴も調べておく
転居する地域の医療にどんな特色があるか、あらかじめ調べておくことも大切です。
住民の年齢層やその地域にどんな病院や施設が多く、各病院の病床数がどのくらいかまで分かると地域医療の特性が分かってくるでしょう。
単身で転居する方は引っ越し先で長く勤める可能性も考慮して、ご自身がめざす医療に合っている職場を見つけられるよう取り組むことが重要です。
まとめ
この記事では、引っ越しにともなって転職する看護師さんのために、転職活動時に押さえたいポイントをご紹介しました。
転居する場合、その地域がどんなところなのかも分からない状態で転職活動を始めるというケースも少なくありません。
ご自身で調べることにも限界があるという場合は、転職エージェントに相談しながら転居先での職場探しをする方法も有用でしょう。
転居してしまってからでは考えなおすことは難しいため、後悔がないようご自身に最適な職場を見つけてくださいね。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。