看護師の転職の際の筆記試験とは！内容や押さえるポイントなどをご紹介

看護師が転職活動ですることといったら、履歴書を書いて送り、面接を受けるという2ステップを想定する方が多いでしょう。
しかし、大学病院や公立病院の一部では、これらに加え「筆記試験」の項目が課されることがあります。
筆記テストなんて、看護師試験以来という方もいるかもしれませんし、筆記試験と聞くだけで緊張してしまう方も少なくないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、看護師の転職で設けられていることもある筆記試験に関する対策をご紹介します。

筆記試験はなぜ行われているのか

転職に際して筆記試験を実施している職種は、看護師だけではありません。
一般企業などの中途入社の試験でも、筆記試験が設定されていることがあります。

筆記試験を行う目的は、まず「社会人としての一般常識が身についているか」、そして「社会人として不足のない基礎的な学力があるか」を判断するためです。
看護師試験で体験したような専門分野に関する高度な知識に関する試験ではない場合がほとんどですから、あまり警戒しすぎずに試験に臨んで問題ないでしょう。

看護師の転職における筆記試験対策とは

さて、ここからは看護師の転職に際して実施される筆記試験対策についてご紹介します。
筆記試験にはおもに4つの科目があるため、それぞれについて解説していきましょう。

1.一般教養（一般常識）試験

国語や英語、数学の簡単な問題のほか、一般常識に関する設問があります。
また、直近の社会情勢に関する問題が出る場合もあるため、日ごろから新聞やニュースなどでトピックスを追っておくと役立つでしょう。

それほど難問が出ることはないと思われますが、不安であれば書店などで一般常識試験のテキスト・問題集を入手して予習すると良いでしょう。

2.専門科目

この科目は設定していない場合もありますが、もしあれば看護に関する基礎的な知識に関する問題がメインです。
内容の専門性はそれほど高くはなく、看護師として身についている基本の知識を再確認するものと考えると良いでしょう。

もしこの試験に不安がある場合は、ご自身が受験した国家試験の内容をもう一度おさらいしてみたり、再度国家試験の問題を解いてみたりすることがおすすめです。
国家試験で難しいと感じた問題でも、実際に看護師としての経験を経た上で再度回答すると難しさを感じない場合も多いかもしれませんよ。

3.適性検査

性格などを判断するマークシート式の適性検査が設けられていることもあります。
こちらは「人格的に看護師に対する適性があるか」を判断する内容で、学力などは求められません。普段暮らしているときの物事の考え方に沿って、素直に回答すると良いでしょう。

4.小論文

職場によって小論文の有無は異なりますが、基本的には「テーマを設け、それに関する所感や考察を含めた作文を書く」という内容になります。

指定される文字数は、800～1,000文字ほどになる場合が多いでしょう。
原稿用紙で2枚～2.5枚ほどのボリュームになります。
それほど高度な知識を要する内容は求められませんが、本文に含める内容として押さえたいポイントには、以下のような要素が挙げられます。

・理論的な記述ができていること
・書き手の意見や考え方が必ず含まれていること
・誤字脱字などがなく、日本語として誤った記述がされていないこと

また、小論文に設定されることの多いテーマには、以下のようなものが挙げられます。

・ご自身が考える理想の看護師とは
・看護師として経験してきた業務の中で学んだこと
・高齢化社会における医療について

ご自身の業務経験や学びについて記述するテーマか、現代医療に関するテーマが多いと考えられます。
小論文の問題集も書店に行けば手に入れることができますから、それらを参考にあらかじめポイントを押さえておくこともおすすめです。

また、転職エージェント経由で転職活動をすることで、応募先で実施している小論文試験の傾向を知れる場合があります。
過去にどのような設問がされていたかある程度分かれば、試験対策もしやすくなるでしょう。
転職エージェント主催の試験対策講座などが開かれている場合もあるため、もし小論文の試験がある職場をご希望であれば、転職エージェントに登録して転職活動をする方法がおすすめです。

小論文に関する対策については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
確実に小論文対策をしたい方は、ぜひこちらもご覧ください。

→看護師の転職試験の小論文・作文ってなに書けばいいの？対策方法などを紹介