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慢性期病院への転職を考えているあなたに。転職した看護師の体験談

病院には、大きく分けて「急性期」、「回復期」、「慢性期」、「終末期」と4つの種別があります。
新卒で看護師として就職する方の場合は、おそらく急性期の病院に勤める場合が多いかもしれません。
ある程度経験を積み、医療行為のスキルを磨いて慢性期や回復期の病院へ転職する看護師が多い傾向にあるでしょう。
そこでこの記事では、慢性期病院の特徴についてご説明しながら、実際に慢性期病院に転職した看護師の体験談をご紹介します。

慢性期の病院とは?

慢性期の病院とは「療養型」や「リハビリ型」の医療を中心におこなっている病院を指します。
基本的には、病状が落ち着いている患者さんが長く入院しながら、容態の回復や維持に努めてもらうことを中心とした医療プログラムがおもに実施されています。
そのため、病院内の雰囲気も急性期病院と比較すると落ち着いているといわれます。
入院・通院している患者さんも高齢者の方が多く、リハビリや透析などの患者さんが中心。
多くの患者さんの経過がそれほど急ではないため、一刻を争う状況になることはあまりありません。
どちらかといえば、看護業務においても寝たきりの方が多い入院患者さんのサポートや介助などが中心になるでしょう。
次の項目からは、急性期から慢性期の病院へ転職した看護師の体験談をご紹介します。看護師としてある程度経験を積み、慢性期への転職を検討中の方は、ぜひご参考にしてください。

【体験談1】急性期病棟からリハビリ系病院へ転職したAさん

1.慢性期では医師よりも看護師が中心に業務をしている

急性期病院と較べると、それほど積極的な治療をおこなう機会が少ないのが慢性期病院の特徴だとAさんは語っています。
そのため、医師よりも患者さんの日常サポートや介助を実際におこなっている看護師が中心になって業務をおこなうことが主流です。
慢性期病院では、患者さんが安心して快適に入院生活を送りながら、回復に努めることを支援するのが看護師のおもな業務、とのこと。

2.急性期から転職してくる看護師の特徴は?

Aさんが転職した慢性期病院ではAさんのほかにも、急性期から慢性期へ転職してきた看護師が数多くいたそうです。
それらの看護師さんの転職動機は、以下のようなものが中心だそう。

・主婦業と両立し、扶養の範囲内で仕事をしたい
・急性期の業務にストレスを感じて転職に踏み切った
・ベテラン看護師になり、働き方を見直したくなった

「人の生死につねに直面する急性期の仕事が合わなかった」という看護師さんや、「10年以上看護師として経験を積み、ベテランならではの良さを生かせる働き方に切り替えたくなった」という看護師さんが多いそうです。
慢性期病院側でも、経験豊富でコミュニケーション能力の高い看護師を求める傾向があるため、年齢が高くても実務経験が長い看護師が転職しやすい傾向にあるとのこと。

【体験談2】急性期病棟で3年勤務し、慢性期へ転職したBさん

Bさんは、急性期の内科病棟で3年勤めて慢性期に転職しました。急性期に10年以上勤めてから慢性期に移る看護師も多い中、比較的早めに慢性期への転職を成功させた事例といえますね。

1.慢性期病棟は夜勤がつらくなく、残業が少ない

慢性期病棟であっても、24時間患者さんの介助などは必要になるため夜勤はあります。しかし、仕事内容自体は急性期と比較するとそれほどハードではないそう。Bさんの場合は特に、急性期での「日勤・準夜勤・夜勤」の時間割がある3交替制がきつかったとのことで、慢性期で2交替制になったのがとても助かっているそう。
また、急患での入院患者さんなどはまずおらず、ほぼ予定入院の患者さんだけなので慢性期では残業もぐんと少なくなったとのこと。急性期を長く経験し、体力面で厳しさを感じ始めた看護師には「慢性期の仕事はおすすめ」と語っています。

2.看護師として「癒し」や「支援」にやりがいを感じる人向け

看護師としての働き方次第で、慢性期病院が合う人もいれば合わない人もいるとBさんは語ります。慢性期病院が合っている看護師は、なんといっても「患者さんと接することにやりがいを感じる人」だそう。
「患者さんをサポートしたい」「看護師の存在が患者さんにとって癒しであってほしい」と考えている方こそ、慢性期病院はうってつけの職場といえるのでは? とのことです。

【体験談3】育児との両立を考えて慢性期に転職したCさん

1.慢性期には小さなお子さんのいるママ看護師が多い

Cさんは出産・育児を機に急性期から慢性期に転職した看護師さんです。
急性期に勤めながら「育児シフト(時短シフト)」で働くことも考えたそうですが、最終的に慢性期への転職を選んだのは「周囲の理解が得られるかどうか」が決め手だったとのこと
慢性期病院は看護師の年齢層が高めで、育児中の看護師も沢山勤めているため、子どもさんの熱などで急用が発生しても理解を得やすいことが強みだそうです。

2.慢性期は中途採用枠が多く、転職自体もしやすかった

Cさんは経験豊富な看護師ですが、若手といえる世代ではなかったため転職にも不安があったそうです。
しかし、慢性期病棟は中途採用の枠が思ったより多く、年齢が高くても引く手あまただったことには驚いたとのことです。むしろ経験値を高く評価してくれて、働きやすい良い職場が見つかったそうです。

まとめ

今回は、慢性期病棟へ転職した看護師の体験談を中心に、慢性期での働き方についてご紹介しました。
「慢性期病院は楽」というイメージも強いのですが、看護師の仕事は診療科を問わず楽ではないもの。特に慢性期の場合は、患者さんとより親密に付き合っていく必要があります。
看護師として経験を積み、患者さんとのふれあいや信頼関係を大切にして働きたいと考えているなら、慢性期はおすすめの職場といえるでしょう。
現在の自分の働き方を見直し、慢性期病院に転職したいと考えているなら、ぜひご希望のキャリアプランに合わせて転職活動のコーディネートが可能なスーパーナースの転職サポートをご利用ください。

この記事を書いた人は
スーパーナース編集部

スーパーナース編集部

看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。

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