転職活動に失敗しないためには、転職先として考えている病院をよく知ることはとても大切です。
そのため、可能であれば一度転職を考えている病院に見学に行ってみることがおすすめです。
そこで今回は、転職活動中に病院見学をおこなう際の服装やマナーについてご紹介します。
また、病院見学の申し込み方法についてもご説明しますので、応募先についてしっかり情報を得たうえで転職活動に活かしたいと考えている方は、ぜひご参考にしてください。
1. 病院見学の申し込み方法とは?
・電話で申し込む方法
病院見学を申し込む場合で最も多いのが、電話で直接申し込みをする方法です。
この際は、基本的なビジネス電話のマナーを守って丁寧な言葉づかいで電話をするようにしましょう。
また、「さきにこちらから名乗る」「筆記用具やメモ紙、カレンダーなどを準備しメモを取れるようにしておく」「しっかりした敬語で話し、日常会話で使うような流行り言葉は避ける」などの点は求人応募の電話と同様に、きちんと意識して電話をかけましょう。
・ホームページやメールで申し込む方法
病院によっては、病院のホームページやメールで見学会に申し込める場合もあります。
知らずに電話をして「公式ホームページから申し込めます」と逆に教えてもらえる場合もあるので、見学してみたい病院が見つかったら先にホームページをチェックしておくことがおすすめです。
・面接や問い合わせ時に直接申し込む方法
面接や応募問い合わせの際に、見学について聞いてみる方法もあります。
特に応募について問合せする際には、面接の日程を伝えられる場合が多いため、その際に見学ができるかどうか聞いてみる価値はあるでしょう。
・看護師転職サイト経由で申し込む方法
看護師転職サイトに登録すると、求人を紹介するだけでなく病院見学に関する調整を行ってくれる場合があります。
2.病院見学の際には何を質問する?服装のマナーは?
・勤務条件に関することを聞く場合は、聞き方を工夫する
残業や休日などの労働条件について尋ねたい場合は、はっきり言ってしまうよりは聞き方を工夫し、率直になりすぎないよう配慮すると良いでしょう。
たとえば、「看護師さんは何歳代ぐらいの方が多いですか」「皆さんのお帰りは何時頃になりますか」「子どもが熱を出してしまったときなどはどうされていますか」など、聞きたい内容は押さえつつストレートにならない表現が無難です。
・仕事内容に関してはどんどん質問してよい
「教育や研修制度はどのようになっていますか」「入院患者さんは何科の患者さんが中心ですか」「どのようにして看護記録を取っているのですか」など、就職してからの仕事内容に関わることはどんどん尋ねましょう。
・見学に出向く際の服装のマナー
基本的にはスーツを着用するのが望ましいでしょう。
揃いのスーツがなければジャケットにスラックス、スカートなどのスーツに準じた服装でも。
また、靴はきちんとしたものが良いのですが、病院のフロアを歩くときに大きな音の出る高いヒールの靴などは避けたほうが無難です。
3.病院見学では、どんなところをチェックする?
・院内がきれいで整頓されているかどうか
毎日働く職場になるかもしれないところですし、それ以前に医療機関ですから衛生面は必ずチェックしましょう。
通路がきちんと確保され、無駄な荷物などが置かれていないかどうかなど、安全面での対策がなされているかどうかも要チェックです。
・病院スタッフの雰囲気は良いか
職場の人間関係などにも重要に関わってくるポイントとして、「スタッフさんが元気に明るく働いているかどうか」という点があります。
「こちらに挨拶をしてくれる」「みんな一生懸命ニコニコしながら仕事をしている」というような職場であれば、環境面であまり心配はなさそうです。
・付帯設備が整っているかを確かめておく
ナースとして働く上で、病院の「休憩室」「仮眠室」「更衣室」の存在やクオリティは重要です。
更衣室のロッカーは1人に1つ与えられるか、しっかり眠れる仮眠室があるかなどは働きやすさに直結します。
・患者さんの動向
患者さんが快適に入院生活を送れているかどうかも、見学時には必ずチェックしましょう。
「患者さんの居心地がよさそうであるか」「患者さんとナースさんが双方で快くコミュニケーションできているか」「患者さんの生活空間はきれいで衛生的な状態が保たれているか」など、患者さんの様子をチェックしておくことも大事です。
まとめ
今回は、転職活動を成功させたいなら出向いておきたい「病院見学」について、その申し込み方法やチェックポイントなどをくわしくご紹介しました。
求人情報や求人票の内容だけではわからない、病院内のリアルな現場の状況を転職前に知っておくことで、いざ転職してから「こんなはずでは」とがっかりしてしまうことを防げます。
面倒に感じる方もいるかもしれませんが、転職した先が末永く働ける職場になるよう、現場の実情をあらかじめ知っておくことは大切でしょう。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。