60歳以上でも働ける？60歳以上向け看護求人の探し方

現代の慢性的な人手不足の状況を反映し、看護師業界でも人材の不足が叫ばれています。実際に、さまざまな現場において看護師の人数が足りていない状況が続いているといます。そのため、本来なら定年を過ぎている60歳以上の経験豊富な看護師を積極的に求めている病院も少なくありません。
今回は、60歳以上でも働ける看護師求人の探し方について、くわしくご紹介します。

60歳以上の看護師求人。どうやって探す？

「一般の求人情報誌や、ハローワークには60歳以上可の看護師求人はなかなかない」と、お悩みではありませんか？　ここでは、60歳を過ぎても元気に看護師として働きたいあなたのために、効果的な求人の探し方をご紹介します。

1.看護師求人サイト

シニア・中高年向けの看護師求人を、情報誌やハローワークで見つけることはむずかしいかもしれません。
しかし、看護師専用の求人サイトでは60歳以上でも看護師として働ける求人が見つかることがあります。
シニアの方はインターネットにあまりなじみがないかもしれませんが、スマートフォンでみられる求人サイト・アプリも今は数多くあります。
ご家族や周りの方に使い方を聞くなどして、最新の求人情報をすぐにチェックできる状況にしておくとよいでしょう。

2.病院からの紹介

現在、看護師として病院に勤務しているなら他の病院の紹介を受けて定年後に転職するというのも1つの手です。
長く勤めているなど、病院の上層部に話をしやすい雰囲気が出来上がっているようならぜひ相談を持ち掛けてみましょう。
ただ、コネクションがなければ病院同士の紹介による転職はむずかしいこともあるため、実現可能かどうかは状況次第といったところでしょう。

3.知人などに聞く

なかには、60歳を過ぎても現役で働いている看護師仲間をご存じの方もいるでしょう。
同僚や知人などのなかにそういった看護師がいたら、60歳を過ぎてどのように転職先を見つけたのかくわしく聞いてみる方法もあります。
「あの病院は60歳以上でも働ける」「シニアが働きやすい病院がある」など、耳寄りな情報が手に入るかもしれません。

実際、60歳以上で看護師として働けるの？

60歳といえば、一般的な職場ではほぼ定年退職している年齢です。そのような状況で、看護業界に働き口が果たしてあるのだろうか？　と、思うかもしれませんね。
しかし、60歳以上でも仕事ができる職場は看護業界には意外に少なくありません。
看護師の仕事は体力だけではなく、個人がもつ長年の経験やノウハウが必要となる場合も多いからです。
ここでは、60歳以上の看護師が働ける職場の例をいくつかご紹介します。

1.新任の管理職を求めている職場

看護師長などを経験してきたシニアの看護師の場合、新任で管理職を求めている病院などには転職しやすいことがあります。
師長やマネジメントクラスの経験を活かせば、転職即管理職の待遇で働き始められる場合もあるでしょう。

2.慢性期病棟

リハビリテーションなどを主体とした慢性期病棟では、患者さんや若手看護師との意思疎通が大切。
さまざまなことを相談しやすい年長者の看護師が重宝される職場も少なくないのが特徴です。
また、慢性期病棟の患者さんは中高年世代の方も多く、同じ年代の看護師が一生懸命働く姿に勇気づけられるなど、回復へのモチベーションアップにもつながります。

3.精神科

急な医療処置の機会が少なく、その代わり患者さんや同僚看護師とのコミュニケーションが重要になる精神科も、60歳以上の看護師におすすめの職場です。
落ち着いた対応ができ、人生経験に基づいた穏やかな意思疎通ができる年長の看護師も、貴重な戦力となり得ます。

4.高齢者施設

デイサービスや特別養護老人ホームなど高齢者が中心となる職場でも、シニアの看護師は重宝されます。
慢性期病棟のケースと同様で、近い年代の方が看護師として活躍していればコミュニケーションも取りやすく、回復への頑張りをサポートする効果が得られるでしょう。

看護師の仕事は、病院ごとに60歳などを定年として区切られることが多いのですが、働きたいという意思を伝えれば年齢にかかわらず延長雇用してもらえるケースも多いです。
現在勤めている職場の定年がもうすぐ訪れるため転職を考えている方の場合、まずは現職での延長雇用を申し出てみてはいかがでしょうか。
現職で不満や困りごとがないのであれば、転職せずに働き続ける方法も一案です。

まとめ

今回は、60歳以上の看護師の転職や、求人が見つかりやすい職場についてご紹介しました。
60歳を超えていても、看護師として仕事ができる病院は意外と多いものです。
これからも意欲的に働きたいという意思があるのなら、今回ご紹介した方法で探してみるとよいでしょう。
年齢にかかわらず生き生きと活躍できる、新しい職場が見つかるかもしれません。
特に、看護師専門転職サイトへ登録して求人を探す方法はおすすめです。