産業看護師になるには
産業看護師は、厳密には資格ではありません。しかしながら、日本産業衛生学会の産業看護部会に認定された看護師が登録できる制度です。産業看護師として登録するには、日本産業衛生学会産業看護部会の規定する研修を受講し全日程を終了する必要があります。この研修を受講するには、看護師もしくは保健師の資格が必要です。なお、准看護師は対象外となります。その他にも、実務経験年数やその他資格を取得する必要があるなど細かな条件もあります。
さらには、登録後にもあらたなコースの受講等が必要で、それらの受講しなければ資格が更新されないこともあるようです。
産業看護師の仕事の特徴
先ほども述べましたが、産業看護師の仕事は企業内で働く従業員の健康を管理することが主な業務になります。看護師としての経験や知識を活かしながら企業内で勤務することができるため、病棟などと違った新たなやりがいを感じることができるでしょう。
近年、長時間の働き過ぎによる過労死が増えている状況もあり、産業看護師の必要性が大きく叫ばれています。そのような中で企業の生産性を高めるという点でも、とても重要なポジションであると言えます。社会問題となっているメタボリックシンドロームや疲労やストレスによる合併症など、労働者にまつわる病状も多枝にわたります。相談に乗ったり、予防・改善を目的とした指導も、産業看護師の大切な仕事です。
スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
派遣や転職をはじめとした就業経験豊富な看護師と編集スタッフが「看護師のはたらく」に関する情報を日々お届けします。