面接が後半に差し掛かると、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。これは「逆質問」と呼ばれます。何か質問しなければと、苦し紛れにとんちんかんな質問をしてしまうと、仮に面接が上手くいったとしても、最後の最後に印象が悪くなってしまいます。このページでは、どのような質問が好印象で、どのような質問がNGなのかを具体例を挙げながら説明します。
面接終盤の「逆質問」を事前に用意しておくべし
面接では面接官(採用担当者)からいろいろ質問されますが、終盤に差し掛かると、逆に面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。いわゆる逆質問です。その場で慌てないように事前にいくつか質問を用意しておきましょう。
積極的に質問することで、仕事に対する姿勢や志望度の高さを伝えることができますし、もし質問に絡めてさりげなく自分自身の長所や強みをアピールできればなおベターです。
参考までに、面接時の逆質問の具体例をいくつか挙げておきます。
【逆質問の具体例】
「貴院では、どのような人材を求めていますか?」
「今回入職する看護師に、どのようなことを求めていますか?」
「もしご縁があって内定をいただけた場合、入職前に事前に準備しておいたほうがよいことはございますか?」
「ゆくゆくは●●といった分野にも興味を持っていますが、将来的に私の努力次第で携われるチャンスはありますでしょうか?」
「私のこれまでの経験は、貴院の●●の分野で活かせると考えておりますが、実際はどうでしょうか?」
「業務を行う上で、取得しておいたほうが良い資格などはありますか?」
看護師が面接の際に必ずされる5つの質問とその対策
看護師の面接対策マニュアル
面接で不採用になる看護師の行動パターン
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「逆質問」してはいけない3つのNGパターン
とはいえ、積極的に何でも面接官に質問していい訳ではありません。少なくとも、面接官に悪い印象を与えてしまう質問は絶対に避けるべきです。ここでは、3点ほど絶対にNGなケースを挙げておきます。
調べればわかる内容、すでに説明を受けた内容についての質問
ホームページやパンフレットに書かれている内容、あるいはすでに説明を受けた内容について質問するのは絶対にNGです。これをすると「自分が志望する病院や医療施設のことすらちゃんと調べていない」と判断されてしまい、志望度が低いと思われても仕方がありません。もしホームページやパンフレットに記載された内容を掘り下げて聞く場合は「御社のホームページには●●と書かれていましたが…」「先ほど●●とご説明いただきましたが、」と前置きした上で質問しましょう。
給与・残業・休暇など、待遇に関する質問
「給与はいくらですか?」「残業は月にどのくらい発生しますか?」「有給は希望どおりに消化できますか?」など、待遇に関する質問ばかりをストレートにしてしまうと、待遇ばかりを気にしているような印象を与えてしまう可能性があります。
もし待遇についてどうしても確認しておきたい場合、順番としては、仕事内容や業務等について、ひと通り質問を終えた後で、最後にするのがよいでしょう。また表現についても直接的な表現は避け、オブラートに包んで確認するようにしましょう。
【待遇について質問する場合の具体例】
「私くらいの年齢・経験・キャリアの場合、貴院での平均年収はどのくらいですか?」
「以前働いていた職場では●時間程度の残業をしておりましたが、貴院だと平均でどのくらい残業が発生しますか?」
「私の趣味は旅行なのですが、業務の状況が落ち着いたタイミングであれば、有給休暇の取得も可能でしょうか?」
「とくにありません」という回答
これは質問ではありませんが、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれて、「とくにありません」という回答は絶対に避けるべきです。繰り返しになりますが、「逆質問」は、言ってみれば意欲や志望度のアピールです。「質問がありません」という回答は、面接官に「やる気がない」「志望度が低い」といったマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。準備を怠らなければ回避できるリスクなので、事前にいくつか質問を用意しておいてください。
質問の仕方が少し変わるだけで印象がガラリと変わる
面接官への質問の目的は、疑問や不明点を明確にすることにあります。とくに入職してから「聞いていた話と違う」というようなミスマッチを防ぐためには、なるべく「不明点をなくしておく」ことはとても大切です。ただ質問の仕方を少し間違えただけで、悪い印象を与えてしまうこともあるため、細心の注意が必要です。人材紹介会社のサービスを利用している場合、待遇面などの聞きにくい質問は、面接官ではなく、人材紹介会社の担当者に質問しても問題ありませんので、上手に活用しましょう。
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スーパーナース編集部
看護師の働き方を支援して30年の株式会社スーパーナース。
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